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三度目の正直                  2012年4月26日

7月15日に行われる、箕面紙芝居まつりの案内を戴いた。今年も、このおまつりで、紙芝居を演じさせて戴けることを、本当に有り難いと、思った。案内には、昨年、ご逝去された、中川正文先生と、右手和子先生への、メッセージや思い出を、語ってくださいという手紙も入れられていた。

中川正文先生は、一昨年の時、講演をしてくださり、紙芝居のルーツである、立ち絵を、おどけた感じであやつっておられたのが、印象的であった。また、右手和子先生は、昨年、小川未明の作品「つきよのめがね」を実演してくださり、私は、うっとりと聞き入っていた。

その、お二人に、もうお会い出来ないと思うと、本当に、紙芝居の文化にとって、大きな痛手であると鑑みる。両人共、現代の紙芝居の文化を継承していくのに、無くてはならない方達だ。

私は、紙芝居の歴史を振り返ると、今までに、紙芝居が隆盛したことが、二度在った。一度目は、現代の形式の紙芝居が生まれた、昭和5、6年ごろだ。二度目は、終戦後の焼け野原で、再び、真っ先に立ち上がったのが、紙芝居である。

そして、今、この平成の、閉塞した時代に、三度、紙芝居の時が、幕開けしているような気がする。三度目の正直ではないが、今度こそ、紙芝居を、本物の文化として、確立していくことが、出来ればいいと願っている。いや、中川先生や、右手先生の志を引き継がせて戴くことで、それが、成し遂げられると、信じている。

本当に、生意気で、僭越ではあるが、そんな自分の志を、なんとか形にするべく、今年も、箕面の紙芝居まつりで、全国から集まられた、たくさんの紙芝居と関わっておられる方々と、交流を図り、そして、出来るだけ多くの紙芝居を観させて戴いて、紙芝居のことを学ばせて戴き、自分自身も実演させて戴くこと、それの積み重ねが、文化を築いていくことの一翼になれば、幸いである。

今日の、テレビのニュースで、上方落語協会の会長の桂三枝師匠が、落語の修練場を、安藤忠雄さんに設計してもらって、造られたと報道されていた。うちも、いつか、紙芝居の修練場を造り、みんなで、紙芝居の稽古をしたり、紙芝居談義に花を咲かせる居場所を、造りたいものだ。夢は、でっかく!歩みは、コツコツ地道に行こうよ!みかんはん~

                 byみかん

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