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迷子を捜さない大人達           2012年2月7日

それは、夜の11時過ぎ、レンタルショップで一日、延滞しているCDがあって、どうしても返しにいかなければならなかったので、重い腰をよっこらしょと起こして、車で10分ほどの所にある、お店の駐車場に停めて、車から降りると、其処の、レンタルショップの階段から、2~3歳くらいの男の子が、大声で泣きながら、降りて来て、走って、隣のコンビにのお店の中へと入って行ったではないか?

うちは、これは、迷子にちがいないと、直感して、その男の子を追いかけて、コンビ二のお店へ向かった。入り口付近で、お客さんが、何人か居たが、男の子の親御さんらしき人は、見当たらない。私は、怪しまれてはいけないので、「その子は、ビデオ屋さんから来たみたいやから、私が連れて行きます」と言った。

ふと、そんな時、先日、大分で自分の娘の死体を土に埋めて、隠した、鬼のような母親のことを思い出し、「自分のこどもが、おらんようになったのに、なんで、探しにけえへんねん?おかしい!」と、私は、何故か、腹が立って来た。一瞬、110当番して、おまわりさんに任せようかと、思ったが、気を取り直して、その男の子と一緒に、ビデオ屋さんへ向かった。

うちは、「ぼく、名前は、なんて云うの?」と尋ねたが、その子は、泣きながら、名前を言おうとするので、どうしても、聞き取れない。「もう、お店の店員さんに、言おう!」と、腹をくくり、階段を昇って、レンタルショップのガラス戸を、二人でくぐった。

そして、お店に入るや否や、カウンターの中の店員さんに、「この子どもさん、迷子なんですけど・・・」と云うと、女性の年配の店員さんが、「ああ~」と応えて、その向こうで、子どもが居なくなったというのに、お金を払って、平気でビデオを借りている、おばあさんと、母親らしき人が、「なんで、外でんのん!」と一言。うちが、「コンビ二まで行かれてましたよ。」と云うと、母親らしき人が、その子に駆け寄って、男の子を叱ろうとしたので、うちは、(自分の子どもがおらんようになったのに、心配して探そうともせんと、レンタルして、怒る資格なんか、あれへんやん!)と、もう、腹の中が煮えくり返りそうになった。

精算をしていた、お祖母さんらしき人も、「なんで、コンビ二なんか行くの!」と、叱ろうとするので、(この母親にして、この祖母ちゃんありか・・・)と、情けなくなり、私は、思わず大声で、「この子どもさんを、叱らないでやってください!泣きながら、お母さん達を探していたんですから!」と、2,3回繰り返して、訴えた。

すると、お祖母さんらしき人が、バツの悪そうな顔で、やっと、うちに「ありがあとう」と云うと、母親らしき人も、「ありがとう」と言ったので、うちは、CDの並んでいる棚の方へ、入って行った。もう、なんか、やり切れん気持ちと、怒りの入り混じった、複雑な気持ちで、「こんな夜の11時過ぎに、子どもを連れて、おらんようになったのに、心配もせんと、ビデオを選んでいるなんて、どう、考えたって、常識というか、子どもを育てている者の責任から、はずれたいる・・・」うちは、まだ、その家族の声が聞こえていたので、顔を見ると、何か言ってしまいそうな気がしたので、必死で、落語や綾小路きみ麻呂のCDを見て、心のバランスを保っていた。

やがて、その男の子は、何か、お店の人に景品をもらったみたいで、さっきの親らしき人達が、「ありがとうは?」と、子どもに言わせようとしているのを聴いて、益々、嫌悪感を抱いた。(こどもの躾より、子どもの安全を守れ!)と言いたいのを、必死で我慢していた。

その親子らしき家族も帰った後、うちは、落語のCDと、「KAN」の「愛は勝つ」を手にして、会計のカウンターに向かった。さっきの年配の女性の店員さんが、応対したが、なんのお礼の言葉を(期待してないけど・・・)発することもなく、マニュアルどおりの接客で、うちは、火曜日だったので、レンタルの割引券をもらって、家路に着いた。

でも、帰りの車の中で、「やっぱり、何かおかしい。何かが、間違っている。今の時代、これほど、人と人との接点が、希薄になって良いもなのなのだろうか?それとも、うちの頭が古いのだろうか?いや、でも、少なくとも、うちが、あの、男の子を見つけへんかったら、あの子は、どうなっていただろうか?あの男の子は、家に帰って、大人達に、思いっきり叱られてないといいのだが・・・」そんな、苦労性なことばかり考えながら、車を自宅の駐車場に入れて、星空の見えない空を見上げることもなく、玄関の鍵を開け、家の中に入る、みかんであった。寒くはないが、冷たい夜である。

                byみかん

~今日の教訓歌~

堪忍の 袋を常に 首にかけ

破れたら縫え 破れたら縫え

          徳川家康

「堪忍袋をいつも首にかけておき、怒りの気持ちで袋が破けそうになったら、急いで縫い合わせて、気持ちを抑えることを心がけなさい。」

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