母、紙芝居「マッチ売りの少女」を演ずる 2012年1月30日
最近の私の母は、自分探しに目覚め、いろいろな習い事を、片っ端から、始め出した。詩吟、謡曲、童謡、ボイストレーニング等など・・・そして、遂に、紙芝居をやってみたいと、のたまう。
よく考えてみたら、母は、私が紙芝居を始めてから、ずっと、紙芝居の練習台になってくれていた。それなのに、一度も、今までに、紙芝居を自ら、演ってみるなどと言ったこともないし、私も、そんなことを、考えたこともなかった。
しかし、元、演劇少女で、芸事の好きな母は、朗読や語りに目覚め、うちが、図書館で借りて来た紙芝居「マッチ売りの少女」を、火の気のない寒い台所で、実演したでは、あ~りませんか?
母の実演は、さすがに、詩吟と謡曲と、ボイストレーニングなどで、鍛えているだけあって、迫力が在り、真に迫った実演でした。私が言うのも、生意気ですが、母は、一度しか、紙芝居を演らなかったですが、その語りは、朗々として、心に響くものが、ありました。
母も、その「マッチ売りの少女」の紙芝居の絵が、とても気に入り、お話も、「昔から知ってたけど、自分で語ったら、物凄くええわ~」などと言って、甚く上機嫌でした。
もうすぐ86歳になる母の「マッチ売りの少女」の紙芝居は、どことなく、哀愁があり、最近、子どもみたいな言動をすることが、多くなって来たのが、心配になっている私でしたが、歳を重ねるということは、本当に、切なくて、そして、頑是ないことで、孫達とは、また違った意味で、戸惑うことが多い私なのです。母ちゃん、元気で、長生きしてね!
byみかん
~今日の教訓歌~
器用さと 稽古と好きの そのうちで
好きこそものの 上手なりけり
千利休
「ものごとの上達法には「器用であること」「稽古すること」「好きであること」の三つがあるが、とくに、「好きであること」が最も大事なことなのだ。」
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