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海遊館には、快優感がいっぱい!       2011年11月5日

昨日、娘と二人の孫達と一緒に、海遊館へ行ってきやした!何年ぶりかの海遊館。お魚いっぱいの海遊館。大阪の水族館だ海遊館。て、言うか、もう、めっちゃしんどかったわ。海遊館巡り。

何故かと申しますと、海遊館に一歩は入ると、上の孫の静流ちゃんが、「わ~っお魚さんが、いっぱいいてる!」と、もう、走る走る。脱兎の如く、一時もじっとしてない。次から次へと、水槽を見て回るのです。

娘は下の孫の美鶴ちゃんをバギーに乗せて、荷物をいっぱい積んでいるので、当然のことながら、静流ちゃんのお守りは、うちの当番です。お陰で、もう、めちゃ、疲れました。

そんで、一つ一つ、「ばっちゃん、これ何?」と、尋ねてくれるのですが、私に判るのは、ペンギンと亀くらいです。それでも、静流ちゃんは、あくなき好奇心を、身体中に満たして、次々と、水槽から水槽へと駆け回る。その後を、うちが、ヒーヒーと言いながら、追いかける。途中で、ベンチがあったので、「休憩しょうか?」と恐る恐るたずねると、「シーちゃん、疲れてない!」と、言うが早いか、また、次の水槽目がけて、走っていかれるのであ~ります。(皆さん、孫は、出来るだけ若い時に欲しいですね。体力要りますよ・・・)

この、あくなき好奇心が、成長の証しと、前向きに考え、うちは、ひたすら、静流ちゃんの後を追いかけました。そして、遂に、止まった処が、ありました。それは、ソフトクリームの看板の前でした。(やっぱり・・・)うちと、娘は、「あっ、向こうに、物凄い大きいお魚いてるよ、ほらほら。」と、静流ちゃんの気を逸らすのにのに、必死のパッチ。

そして、アッと云う間に海遊館も出口に、出てしまいました。なんとまあ、早いこと・・・私は、もう、海遊館の前の広場のベンチに座り込みました。まだ、若い元気な娘は、「ちょっと、キティちゃんのシッョップ見に行ってくるわ。」と言ったので、うちと、静流ちゃんは、広場のベンチでお留守番することにしました。

その広場では、ちょうど、大道芸のお兄さんが来ておられて、ショーが終わった処でした。うちは、是非、見てみたいと想い、これまた、あくなき好奇心の気持ちがフツフツと湧いて来て、もう一人の若い方のお兄さんに、「また、されるんですか?」と、尋ねたら、そのお兄さんが、「もう、10分位したら、ぼくのショーが、始まりますよ。」と、にこやかな笑顔で、言ってくださった。「よっしゃあ!ヤッター、見れるぞ。」と、うちは、小躍りして、喜んだ。

そして、静流ちゃんに、ソフトクリームを買いに行って、(勿論自分の分もしっかり買いました。)帰って来たら、お兄さんが、「そろそろ始めますよ。」と、おっしゃったので、うちは、自分が、紙芝居を演じる時の気持ちになった。(こんな時は、誰も、前におれへんかったら、お客さんがあつまれへんかったら、やる気が失せる。よっしゃ!静流ちゃんと一緒に、サクラになろう!」と、ソフトクリームで、べたべたになっている静流ちゃんの手を引っ張って、横のベンチから、正面の処へ移動した。

喜んだお兄さんが、静流ちゃんに、バルーンで何か作ってくださっているようだった。すると、なんと、やっぱり、子供達が、3~4人近づいて来た。お兄さんは、嬉しそうに、その子にも、バルーンの作品をあげた。すると、その子は、風船をもらったら、すぐに、その場を立ち去ってしまった。失望するお兄さん。

うちは、このお兄さんを、益々応援したくなり、必死で、お客さんが来ますようにと、願った。それと同時に、また、好奇心が湧き、一体、プロの大道芸の方は、どのようにお客さんを集めるのか、その方法を知りたくなり、勉強させて戴いた。

て、言うか、このお兄さんの、ひた向きな、大道芸の方なのに、なんか、うちに似て、不器用であぶなっかしい様子が、たまらなく魅かれた。誤解しないでくださいよ。決して、このお兄さんに、恋心を持ったとか、そんなのではなく、同じ?芸をする者として、応援したかったのです。

静流ちゃんも、水族館の中では走りまわっていたのに、何故か、お兄さんの前では、うちと、一緒に動こうとしないで、じっとしてくれています。お兄さんは、初めに、シュガーケースの芸をされたのですが、肝心な処で、失敗してしまわれました。でも、失敗すると、自分の得意な、ボールのお手玉を披露して、心のバランスを保っておられるようでした。

そんなことを繰り返している間に、娘も、戻って来て、また、お客さんもだんだんと、増えて来ました。そんな時のお兄さんの、一番のこだわりは、お客様との距離です。小さなサイコロの技を見せることで、お客さんを、ぐっと前の方に引き寄せられます。

また、見ているお客さんを、巻き込んで、コミュニケーションを図りながら、集中させることに努められます。また、お客さんに長い風船を持たせて、周囲の通行の方に、何かをしていることをアアピールされるのです。

大道芸の方にとっては、生活がかかっているのですから、本当に、ご苦労されて、観客の方を集められるのだと、うちは、感心しました。

そして、いよいよ、アトラクションのクライマックスの時が、やって来ました。お兄さんは、はしごを出して来られて、口上をされました。「ぼくは、一年前、この芸をして、はしごから落ちて、救急車に運ばれました。でも、今日、皆様に是非、見てもらいたくて、ぼくは、ヘルメットをかぶって、チャレンジするので、見てください!」と。

準備をしているお兄さんの顔つきが、だんだんと変化していくのに、うちは、気がつきました。(この人真剣や)当たり前やんか!そして、見事に、はしごの上で、ナイフをジャグリングされました。観客の人々も、思わず「オーッ!」という歓声と拍手がおきました。静流ちゃんも、美鶴ちゃんもじっと見ています。うちは、お兄さんの真剣な顔を、凝視していました。

そして、はしごから、笑顔で、ほっとした表情で降りたお兄さんは、本当に嬉しそうでした。それから、最初に失敗した、あの、シュガーボックスの技に、もう一度チャレンジされたのです。「このお兄さんは、うちとおんなじで、あんまり器用やないけど、誇りを持ってされているんや・・・」と、うちは、思った。

全ての芸が終わると、お兄さんは、黒い帽子を持って、お客様から、たくさんの贈り物を入れてもらっておられた。うちも、静流ちゃんに持たせて、僅かばかりではあるが、いくばくかのお金を持たせて、お兄さんの帽子に入れさせて戴いた。

お兄さんは、約束通り、初めに作ってくださった、大きなピンクのうさぎのバルーンを、静流ちゃんに手渡してくださった。お兄さんありがとうございます。

アトラクションが終わってから、うちら親子三代は、夕日を観に、海岸の方へ向かった。真っ赤な夕日が、こんな大阪で見られるなんて、幸せやなあ。外国人の観光客の人も大勢おられ、うちは、大阪て、この夕日みたいに、真っ赤で、燃え燃えの街なんや。海遊館には、そんな、大阪の人の快い、優しい気持ちが、いっぱいつまっている処=「快優感」の玄関口みたいなとこやなあ~なんて、5時過ぎて、綺麗なイルミネーションに飾られた海遊館を後にしようとしている、まさにその時に、静流ちゃんが、「お魚みたいなあ」とのたまうので、うちは、「うん?」と首をかしげ、これは、「お魚をみたなあ~」ということを言いたかったのだと、自分に言い聞かし、忘れていた疲れが、どっと出て来て、帰宅してから、娘が買って来てくれた、お刺身を、美味しく戴いたみかんであった。

えらい、しょうもない長い作文になってしまいました。すんません。大道芸のお兄さんの名前も、紹介してもらったのですが、忘れてしまいました。ごめんなさい。そして、楽しい一時を過ごさせてくださって、ありがとうございます!

                  byみかん

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