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ドラマ「砂の器」を観て・・・             2011年9月11日

もう、9月の10日を過ぎたというのに、この暑さは、一体どうしてなのだろう?秋は、来るのか?新聞を見ていても、ポタポタと汗が、額から滴り落ちる。

新聞には、明日が休刊日のようで、テレビ欄は、ど真ん中に二日分入っていた。どちらが、今日のかは、なんとなく判る。こんな暑い休日は、テレビドラマを観よう。

昨日と今日と、二夜連続で、松本清張の「砂の器」を観た。学生時代に松本清張の推理小説にはまって、読みふけっていたが、久しぶりに、見ごたえのある、テレビドラマに出逢えた。

役者も、小林薫、玉木宏、の刑事のコンビで、佐々木蔵ノ介が、殺人犯の役という、豪華キャストだ。他に、玉木宏の恋人役の女性新聞記者に、中谷美紀、気の短い刑事の西村利彦、殺された初老の元、巡査役に、橋爪功・・・と、いった顔ぶれだ。

舞台は、昭和30年の半ば、まさに、日本が、戦争の陰を振り捨てて、高度成長をしていく途上の時代背景が、実に興味深い。このドラマは、推理ドラマではなく、まさしく、今の現代社会を二重写しにしているような、時間軸を俯瞰的視野で、人間の愛と哀しみが、見事に描かれている。

このような、素晴らしいドラマを、これからも、もっと制作してもらいたい。ドラマの最後のシーンで、お遍路姿の父と子の雪の中での巡礼の旅の場面では、今年、亡くした父の姿が思い浮かび、涙が溢れ出そうになった。

何時の時代でも、親と子の絆は、絶対に堅く結ばれているのだ。それが、人間の本当の姿なのだ。私は、父と母の深い愛情に依って育てられ、本当に幸せだ。

生きていくことは、本当に大変なことやけど、真実の愛を以って、人間は人間らしく生きていくことが出来るのだ。そんな生きる原点のようなものを、このドラマで教えられた気がするみかんであった。

人間は、共に生きることを、最も喜びとすることが出来る者である。

                      byみかん

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