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てんやわんやの夜・・・            2011年5月18日

夜、仕事から帰宅して、お風呂場で、気持ちよくシャンプーしているところに、珍しく娘ののたまう声がした。「お母さん大変や!」私は、一瞬、ぎょっとして、母が倒れたのかと思ったが、「どないしんたん?」と、尋ねると、「着物に半襟が付いてないねん!どないしょう?」

ああ、そういえば、今度の日曜日は、娘の前の職場の先輩の結婚式で、彼女は受付を頼まれたので、着物をお召しにならないといけなかったっけ・・・と、相変わらずノー天気な母親と、着物を着付けてもらう美容院に持って行く前日の晩になって、用意をする、呑気な娘のちぐはぐな会話が、始まった。

「もう、お母さんの着物の長襦袢を持って行ってたら?多分、半襟が付いてるとおもうさかい。」と、これまた、ええ加減な返事をしたが、これが、私に出来る精一杯の返答やった。どないがんばっても、自慢じゃないが、お恥ずかしいことだが、着物の半襟は、つけてやれない。もう、裁縫が、思いっきり苦手で、増して、和裁など、到底疎いのだ。

娘は、前回、着物の着付けをしてもらった時に、半襟が付いていないと、着付けをしてもらった方に、思いっきり責められたことが、インプットされていたのだ。幸か不幸か、私は全く覚えていない。いやなことは、引き摺らない性格が、こんな時に災いするとは・・・トホホホ

結局、亀の甲より歳の功で、母の出番と、相成った。母も、私の母なので?裁縫は大の苦手だ。だが、孫の為と、発奮して、果敢に、娘の長い振袖の長襦袢の襟を持って、ああでもない。こうでもない。と、試行錯誤しながら、なんと、見事に半襟を、付けてくれたのだ!「母ちゃん、ありがとう!貴女を尊敬します・・・」(なんのこっちゃ?)

私は、老眼の母に代わって、針に糸を通す係を勝手でた。て、言うか、付け方をしっかりみておかないといけない気がしたが、私が縫ったら、百万回やり直しても仕上がらないだろう。多分・・・おお、親子三代、この着物の文化と向き合って、今日、改めて、繋がりを深めたのであった。(そない、たいそうな・・・)

とにかく、娘は、嬉しそうに「おばあちゃんありがとう!」と、言って、半襟を付けてもらった長襦袢を大事に、二階に持ってあがった。(しかし、あんた、いつまで振袖の着物を着るつもりなんや?)とは、言えず、「まっ、いいか。」着物を買ったときは、清水の舞台から飛び降りるような気持ちで、購入したが、こんだけ着たら、しっかり元はとれてるやろうなあ~

なんて、ええ加減なことを考えて、娘の部屋に入って、針と糸を返しに行ったら、「お母さん、明日、午前中に、車でこの着物のセット一式、美容院まで、届けといてくれへん?うち、明日、仕事やさかい無理。」やれやれ、まだまだ、世話がかかるなあと、思いながら、断ることが出来ず、いやいや承諾した、みかんであった。「うちも、明日、仕事やけど、遅番で出ることにするか。まっ、いいか!」と、てんやわんやの夜は、こうして、無事に、終息したのであった。トホホホ・・・・ワオ~ン!

                    byみかん

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