ただの階段のエスカレーターなのか? 2010年7月15日
今日、地下鉄に乗って森之宮に在る、ピース大阪で、紙芝居を実演させて戴いた。紙芝居仲間の方が、一緒に実演して下さり、見学にもお二方来て下さり、半分充実した気持ちで、帰りの地下鉄に乗った。
すると、なんと、途中の駅で、谷町線に乗り換える時、下りのエスカレーターが動かない。みんな、妙な気持ちでエスカレーターを徒歩で降りておられた。うちも、生まれて初めて、動かないエスカレーターを足早に歩いて降りた。
すると、そのとき、うちは思ったのだ。「なんや、エスカレーターて、動けへんかったら、ただの階段と一緒やんか!」便利なようやと思ってたけど、動かなくても、これと言って不便なことはない。(下りは)
それから、うちは、天王寺で、久しぶりに映画を観た。織田裕二の「踊る大捜査線」だ。この映画を見終わった後、うちは、何故、自分が中途半端な、ふっきれない気持ちでいたのか、気づいた。「そうや、ボランティアには、ボランティアの役割がある。うちは、思っていることの半分も言えなくて帰宅しようとしたのだ。」
それは、8月の紙芝居は、実演しないと、職員さんと決めさせて戴いたのだが、うちは、終戦月である、8月だからこそ、ピース大阪で、紙芝居で平和をお伝えさせて戴く意義が在る。それでなかったら、大阪の空襲で一万5千人の方、広島、長崎の原爆で亡くなられた、数十万人の方、先の戦争で亡くなられた、何十万人と云う方の御霊が、浮かばれない。その方達の尊い死が在って、うちらは、こうして65年間の間、戦争のない国で暮らすことが出来ているんや。
私は、動かないエスカレーターではない。なかったら困る人間になりたい。自分の存在なんて、たかが知れているけんど、紙芝居という表現文化を通じて、平和の尊さを継承させて戴きたい。「踊る大捜査線」の織田裕二は、犯人役の小泉今日子を逮捕する。ただ、その為だけで、危険を顧みず、勇敢に、しかも、たんたんと、自分の役割を果たした。あの演技は、本物や。
うちも、そんな自然体で生きたいけど、根が熱いから、なかなか、頭も固いけんど、勇気を出して、もう一度、天王寺から、森之宮のピース大阪に戻って、担当の職員さんに、8月も是非、紙芝居をやらせてくださいと、お願いした。(ほんま、ガムテープや)
職員さんも快く、引き受けてくださり、うちは、心から感謝の気持ちで一杯になった。そして、その時、下りのエレベーターだって、それなりの意味は、在る。世の中で必要でないものなど、存在しない。みんなちがって、みんないい。金子みすずやないけど、なんか、うちは、胸の中の空気が、一杯ふくらんだような、爽やかな気分になって、家路に着いた。
家に帰ったら、やっぱり、下の娘が、二人の孫を連れて来ていた。みんなちがって、みんなかわいい!私は果報者だと、心底嬉しかった。ありがとうございま~す!
byみかん
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コメント
さかのぼっての日記を拝見しました。
みかんさんの前向きな行動力。
バイタリティー。
すごいです!
ピース大阪はいつ口演されるのですか?
投稿: Maria | 2010年7月30日 (金) 03時08分
Mariaさん、いつも書き込みを戴き、ありがとうございます。このブログは、私のひとりごとみたいなもので、もうちょっと、皆様のお役に立つような情報をお届けできたらよいのですが、とりとめもない話題で、すみません。
ピース大阪での口演は、毎月、第2木曜日にさせて戴くことになりました。8月は12日にさせて戴きます。一人でも多くの方に、平和紙芝居を観て戴けたらと、想っております。
みかん
投稿: | 2010年8月 1日 (日) 00時06分