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箕面のみかんは、すっぱいの巻        2010年7月12日

昨日、マイバースデイは、見事に冷や汗もんの一日でございました。私達、青空視観の紙芝居の会、御一行様?は、第22回箕面紙芝居まつりに参加させて戴きやした。

うちは、遅れたらあかんと思い、日曜日の朝、6時半に起きて、9時には、待ち合わせ場所の箕面駅に着きやした。(なんのこっちゃ?)待っている間に、年配の仲間の方が、なんと、駅の屋根の柱にツバメの巣を発見されたのです。巣の中には、可愛い雛鳥が4羽程鳴いて居ました。なんか、ほっとするなあ。

うちらは、いざ、紙芝居まつりの会場へ乗り込みました。(喧嘩とちゃうちゅうのに)本日は、うちも含めて、6名が紙芝居を実演させて戴く予定になっている。

会場には、ゲストの紙芝居作家の先生方や、紙芝居コンクールの審査委員長で、京都女子大学教授で、児童文学研究の大御所、中川正文先生の作品などが、ずらりと並べられてあった。

私は、自分の実演よりも、会の皆さんのことが気になって、見学の方のカレー券を地下の食堂に購入しに行ったり、雨が降ってきたので、スタッフの方が外の玄関の実演の場所が変更になると言われて、確認をしに行ったり、もう、自分のことは、後でいい。とにかく、皆さんに、紙芝居を存分に演じて戴いたり、いろいろな紙芝居を観て戴くことに、徹しよう。

そう、心に決めたーと言えば、ものごっつうかっこええけど、うちは、あきらかに、実演する紙芝居を謗っていた。つまり、紙芝居をなめていたのだ。(美味しくないけど・・・)

中川正文先生の講演が終わり、紙芝居の実演が始まると、三ヶ所に分かれて、実演が為される。先ほど言った。外の玄関横と、中のロビーと、奥のホール。この三ヶ所で、全国から集まられた、紙芝居の演じ手が、一同に紙芝居を演じるのであるから、大したものである。

私は、仲間の会の方の実演を観ることに気持ちが行き、もう、そわそわ、どきどき。まるで、自分の子供の発表会みたいな気持ちやった。せやから、自分の演じるホールでは、紙芝居を観ていなかった。

無事に、皆さんの実演が済み、(みなさん本当に素晴らしかった)いよいよ、自分の番やと思って、ホールに入った時、ちょうど、ゲストの絵本、紙芝居作家の長野ヒデコ先生が、紙芝居を演じられるところであった。長野先生はいろいろとお話されて、いよいよ、紙芝居を実演される時に、「ごめんなさいね。この舞台、暗くて全然見えないので、紙芝居を立てて、演じてもいいですか?」という内容のことを言われた時、私は、頭をハンマーで、思いっきりガーンと殴られたような戦慄を覚えた。

「え~っ!舞台の後ろが、見えへんなんて、クリープを入れないコーヒーのようなもんやん(古い)どないしょう~」私は、もう、頭の中が真っ白になった。

いよいよ、うちの番がやって来た。本日実演させて戴く紙芝居は、昔話「たけいっぽんしおいっしょう」もう、いっしょう後悔するわ。何故に、本番前に舞台を確認しとかなかったのかと・・・もう、後のまつりだ。

うちは、やけくそで口上を述べ、紙芝居の実演を始めさせて戴いた。見えないぞ。字が見えん。もう、こうなったら、今まで練習してきた記憶を辿るだけや。あっ!なんということであろうか?間違って間の場面を引き抜いてしまった。実演が中断された。私は「すんません」と小声で言って、素早く元の場面に戻し、実演を続けた。

だが、違う場面を抜いてしまったことが、実演中、ずっと頭の中でひっかかり、一度失敗すると、それを引き摺ってしまうのが、うちの週間、ちゃうは、ウイークポイントなのだ。場面を抜く度に前を覗いて、絵を確認する。そして、暗闇の中に隠れた字を、勘を頼りに読む。

こんな演じ方では、とても観られたものではない。うちは、やっと、最後までなんとか、演じ終わり、もう、早く客席に引っ込みたくて、たまらなかった。「こんな日もあるさ!せやけど、あんだけ見えへんかったのに、まあ、最後までようがんばったで。みかんはん!」などと心の中で、自分で自分を慰めて、気持ちをリセットすることに努めた。

箕面の紙芝居の実演は大失敗巻で、青空みかんのみかんは、人生、そんなにあまくはないと、紙芝居を演じる前に、子供達に自分がしゃべっておいて、一番、あまくなく、失敗という、すっぱいどころか、苦い経験をさせて戴き、また、成長させてもらえた、みかんであった。

青空視観の会の皆様、お疲れ様でございました。来年もまた、是非、みんなで、紙芝居引っ提げて、御一緒にいきませう。チャンチャン!

                       byみかん

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コメント

初めて書き込みさせて頂きます。  私も箕面紙芝居祭りに参加したので、とても楽しく拝見しました。  いろいろ経験できたイベントになったようですね~。
今年の紙芝居まつりも盛況でしたね。毎年楽しみにしております。私は公民館活動の一環で二年に一作のペースで作っています。今年も参加しましたが第二審査で落ちてしまいました。残念!ですがいつもメンバーと手作り活動を楽しんでいます。
みかんさんも楽しい紙芝居活動を続けてくださいねっ。

投稿: トゥッティー | 2010年8月12日 (木) 23時36分

トゥッティーさん、初めまして!書き込みを戴き、ありがとうございます。箕面の紙芝居祭りは、本当にパワフルですね。
私は、今年は小ホールで演じさせて戴きました。初めての場所で、舞台の後ろが真っ暗で、紙芝居の裏の字が見えず、頭の中が、真っ白?になりました。
手作り紙芝居だと、そんな心配はなく、のびのびと実演できますね。これからも、公民館のお仲間の方々と、楽しく、紙芝居の創作を顔晴ってください。
次こそは、是非、入賞されることを、心から願っております。
ありがとうございます!ヽ(´▽`)/

投稿: | 2010年8月13日 (金) 01時05分

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