加勢婦、みかんは見た! 2010年5月22日
田辺サロンでの紙芝居教室を終えた後、駒川商店街に寄って、美鶴ちゃんのでんでん太鼓を買いに行った。明日が、お宮参りの日なので、静流ちゃんの時は、ドラえもんのがま口の財布を持って行って、これを付けてあげてと言ったのだが、やっぱり、娘に却下された。(あたりまえやんか!)
それで、今度こそは、美鶴ちゃんには、でんでん太鼓を吊るしてもらいたいという、ただ、その一心で、いざ、駒川商店街に向かった。せやけど、でんでん太鼓て、売ってくれる所があるんやろうか?何処へ行けばいいのか、愛車のパタパタを走らせながら、思案してめぼしいお店を駆けずり回った。
そして、商店街の中の文房具やさんで、おそるおそる、「あの~でんでん太鼓なんて、置いたはりますか?」と尋ねると、年配の女性が「ございます」と自信たっぷりの声で言ってもらえた時は、天にも昇る気持ちやった。
うちは、でんでん太鼓を手に入れて、るんるんで、早速、娘の所へ持って行こうと、愛車を走らせていると、向こうの方で、なんだか、人だかりがしている。はて、火事かしら?消防車の鐘も聞こえて来ないし、不思議に思って、近づいて行って、その横丁を覗いてみると、なんと、二人の男性が、血しぶきをあげて、殴り合いの喧嘩をしているではないか?
うちは、これは尋常ではない。警察に知らさないといけないと思い、近くで見ていた人に、「どなたか、警察に知らせたのですか?」と尋ねたが、誰も返事がない。なんでやねん。うちは、すぐに携帯電話で110番を押して、「けんかです」と知らせた。場所を知らせている間に、殴りかかった男(どっちも殴っている)が、捨て台詞を吐いて、自転車に乗って立ち去った。
そうしているうちにすぐに、お巡りさんが自転車で数人、駆けつけて来られた。コンビ二の横だったので、そこのお店の店長さんが、既に110番通報されていたのだ。せやけど、これもコンビ二の仕事なん?
とにかく、うちはお巡りさんに、自分の見たことだけを伝えて、自分の名前と住所と連絡先と、ちょっといややったけど年齢も正直に、さばを読まんと申し上げた。それからお巡りさんに、「つい、この前も近くで女の子が刺されたから、安心して道もあるけませんね。」と、さりげなく、パトロールの強化してもらえることを期待して、感想をのべさせて戴いた。
あの時、自転車で立ち去った男の人を、引きとめようとは思わなかった。それだけ、物凄い殴り合いの喧嘩で、正直、うちも恐かった。でも、110番通報したら、自分の所在を全て明らかにしないといけないことは判っていたうちにとって、警察に通報するのが、精一杯の地域を守る自分の行動だったと想う。
コンビ二の店長さんも、若いけど、とても落ち着かれていて、逃げた男の服装や年齢や身長等を具に、警官に知らせておられた。警察の方も大変やとお察します。でも、事件は起きてからでは遅いので、防犯が、一番大切なのですね。そして、係わりたくない気持ちは判らないでもないですが、人事だと環視するのではなく、みんなが当事者であるという意識を持つことが、大切やと、うちは思います。
誰の為でもない。自分達の町は、自分達で守っていかなければいけないし、こんな住みにくい世の中だからこそ、みんなが繋がっていくことが大切なんですね。
二人の幼い孫を持つ身だけで、こんなことを言っているのではありません。大人も子供も安心して暮らせる街にすることが、今の世の中を生き易くするのだと想います。
大阪のおせっかいな、加勢婦みかんは、そんなことを考えながら、愛する孫の下へ、でんでん太鼓を持って、愛車のパタパタで、ひた走るのであった。(完)なんのこっちゃ?
byみかん
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