命尊し 2010年3月3日
今日は、午後から京都大学付属病院の小児科のプレイルームで、紙芝居で御縁を賜った、Sさんとご一緒に、入院している子供さんとお母さん方に、紙芝居を観て戴いた。
私は、病院で紙芝居をさせて戴くのは、初めてで、どんな作品をさせて良いものやら、自分自身、正直言って、凄く悩んだ。そして、母とも相談して、松谷みよこさん作、長野ヒデコさん画の「はないっぱいになあれ」と、まついのりこさんの「ごきげんのわるいコックさん」を中心に、Sさんが「たべられたやまんば」の昔話の紙芝居を演じて戴くことで、紙芝居のお話会をさせて戴いた。
プレイルームに、子供達が来てくれていた。嬉しい!紙芝居を演じる時は、いつも、「始まりの歌」の手遊びを、みんなですることにしている。正直、ちょっと、あがっていたが、はじまりの歌を、みんなで元気に歌って、最初の紙芝居は、変更して「みんなでぽん」という、紙芝居で、始めさせて戴いた。
そして、「はないっぱいになあれ」を演じた。私は、何故この紙芝居を選んだかと言うと、場面にはみ出すくらい、勢い良く咲いている向日葵の花の絵に、なんとも言えない、力強いエネルギーを感じたからだ。子供達に、この向日葵の絵を観てもらって、一日でも早く元気になってもらいたいと想いながら、演じさせて戴いた。
Sさんの「たべられたやまんば」も、とても素晴らしい、実演であった。なんでも、昨晩の12時に、家族の方に観てもらって、練習されたのだそうだ。凄い!やまんばの迫力と、語りが自然体で、凄く素敵だった。
最後に「ごきげんのわるいコックさん」を演じた。コックさんの顔が、いろいろ変化していくと、子供達が、声を出して、笑ってくれた。凄く嬉しい!最後の飴ちゃんをみんなで分けて、美味しく食べた。
こうして、私達の病院での、紙芝居デビューは、無事に終了させて戴けた。一番よく、笑ってくれた女の子が、嬉しそうに、バイバイをしてくれた。自己満足かみしれんけど、うちは、なんか、とっても爽やかな気持ちになれた。みんな、最後まで、観てくれて、ありがとう!
この病院に来させて戴いて、私は、改めて、病気と一生懸命、闘っている子供さん達と出会い、命の尊さと、生きている喜びを実感させて戴けた。本当にありがとう。
家に帰ると、我が家の家族、愛犬チャクの様子が、おかしい。ここんところ、やせ細り、元気がなかったのだが、全く、食べ物を受け付けず、後ろ足が立てないで、へばってしまう。家族のみんなが、心配して、見守り、今は、我が家の玄関で、静かに横たわっている。
16年も生きてきた彼だが、私は、あきらめない。一日でも長く生きてくれて、私達を癒してくれた、愛犬に悔いのないような最期を迎えて欲しい。
どんな命でも、みんな尊い。尊い命の灯を、最期まで燃やし尽くして、悔いのない生涯を全うすることが、私達人間、いや、生き物全ての、与えられた使命なのかもしれない。
byみかん
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