紙芝居のルーツ 8月26日
紙芝居のその発生は、昭和の始め、当時、世界大恐慌と関東大震災に因る、大不況の為、市井に溢れた失業者の人々の、日銭を稼ぐ、当時娯楽の少ない子供達に飴や駄菓子を売る道具として、現れた。
故に、紙芝居は日本で生まれた文化である。だが、いきなり今の形式の様な紙芝居が出来たわけではない。この現代のような形式の街頭紙芝居が生まれる以前には、「のぞきからくり」や、「写し絵」等の寄席芸を経て、「立ち絵」と言われる、今のぺープサートのような形式になり、そして、最も簡便な形式として、今の紙芝居が、「立ち絵」に対して「平絵」と言われるものが、登場したのである。
従って、紙芝居の歴史はまだ浅く、その研究も、まだまだ未開の処がたくさん在り、其処が私の好奇心を呼び覚ますのかもしれないのだが、今は、いろいろな場所で、出来るだけ多くの方々に、紙芝居を観て戴き、また、その実演の結果を自分で振り返り、もっと深めていくことを旨とすると共に、紙芝居の歴史を学ぶことで、この平成の現代社会で紙芝居を演じる、歴史的意義を考え、淘汰し、また、あまた在る紙芝居の中から、どの様な作品をどの様な方々に、どの様な場所で演じていくことが、最も良いのかを、冷や汗をかき、恥をかきかき、何時も考えることと、行動することをモットーに、青空みかんは、紙芝居道を今日も、邁進していきたいと想うのである。
拙い紙芝居では、ございますが、日本人が産んだ、素晴らしい文化である紙芝居をこれからも、出来るだけ多くの子供さんはもとより、大人の方々に紙芝居の世界を実感して戴けたら、幸いです。次回のみかんの口演は、8月31日(日)大阪市立城北市民学習センターで行なわれる、「いきいきフォーラム」のオープニングで、実演させて戴く運びとなります。時間は、午後1時10分~1時30分です。「いきいきフォーラム」は4時半迄です。
また、少し先ですが、10月12日(日)に、難波のOCATの4階にあります、大阪市立難波市民学習センターにて、東京の紙芝居文化の会の講師、田中和子さんをお招きして、「THE紙芝居」の公開講座を午後1時30分~4時30分迄行います。この講座では、紙芝居の作品を出来るだけ多く観て戴きながら、紙芝居の演じ方を皆さん一緒に、学んでいきたいと想っております。
いずれのお問い合わせも、06-6621-2467(TEL,FAX)山口迄お願い申し上げます。夏の疲れがそろそろ、現れて来る季節となりましたが、どうか、お身体を労わって、元気にお過ごしくださいませ。紙芝居のルーツの蘊蓄から、宣伝になり、誠に失礼をばいたしました。ありがとうございます!
byみかん
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント