電車の中で爪を切る?8月18日
最近の日本人は、マナーが失われてきたと、よく言われるようになって久しいが、私も、信じられない場面に遭遇した。と、いうのは、今日、地下鉄に乗って、座席に座っていると、隣の席で急に、「パチン、パチン!」と言う音がする。
私は、何気なくその音の方を見てみると、なんと、一人の男性が、私の隣の座席で、何も下に敷かないで、自分の手の爪を、爪切りでつんでいるではないか?私はあまりの、衝撃に、その方の顔を見ることも出来なくて、いくつ位の年齢なのか、どんな風体なのか、全く確認することは出来ず、ただただ、その人の両手と、確かにつまれているでのであろう、金属製の爪きりの姿しか、確認できなかった。
私はその時感じたことは、その爪を切っている人に対する怒りや、デリカシーの無さを呆れると云う感情よりも、その人の爪が、隣に座っている私の横でつまれていると云う、激しい嫌悪感と、不潔な気分に襲われた。
そして、「嗚呼、遂に日本人も地におちたか・・・・」という、情けなさが身に染みてきた。よく、電車のなかで食べ物を飲食していたり、女性がお化粧をしていると、お行儀が悪い見本の様に、物議を醸されるのだが、電車の中で、人目もはばからず、堂々と、爪切りで爪を切られたひにゃあ、いい加減にしろと、文句の一つも言いたくなって来る。
一体全体、この日本人の節操の無さと言うか、節度の欠如と言うか、公衆の面前でも、なんでも別になんでもやってのけると言う、この無秩序な行動は、何故起こってしまうのであろう?地下鉄の階段に散乱する、おにぎりやジュースの食べ残しや、飲み残し。電車の中で携帯電話を片時も手から離さず、一心不乱にメールや、ひどい人はゲームに興じている若者達。白昼の路上のど真ん中で、通行人が行き交うその場所を集団で腰をおろして談笑する若者達等など・・・・
これらの、他人が見ていようが、見まいが全く関係なく、自分達さえ良ければ、何をしても構わないという、この言動は、日本人のモラルの低下と言うよりも、モラルの皆無に程近い。こんなことを言う私自身が、歳をとってしまったからなのか、それは定かではないが、少なくとも、20年近く前、平成の時代以前は、もう少し、公衆の面前と面後?という認識が在ったような気がする。
これも、やはり携帯電話の普及による産物なのではないだろうか?公衆電話なのどでは、少なくとも、各々のプライバシーというものの、分別が為されていた様に思う。それが、携帯電話の出現によって、そのような認識が欠落されてきたのではないだろうか?
勿論、各言う私も、携帯電話を持つ身であり、携帯電話の便利さに甘んじている人間の一人であることは、否めない。だが、昨今の、この携帯電話の出現との因果関係を論じることを憚ったとしても、あまりにも目にあまる、人々のモラルの無さには、さすがに、ええ加減な性格の私でも、閉口する時代になって来たことを危惧する、今日この頃なのである。
現代社会は、自分の家で、爪をつむ時間も無い程、忙しい時代になったということだとは思えない、みかんであった。「ああ、ほんまに気色わるかったわぁ!」
byみかん
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