私達に明日は在る! 7月30日
アメリカの映画で、「おれたちに明日はない」という作品が、あったと記憶する。私には、この映画のタイトルが、妙に空しく思われる。この映画の作品自身の内容がどうのこうのと言うのではなく、少なくとも、明日が、誰しにも確実にやって来るのだと云う希望だけは持ち続けていたい。
NHKで、今、毎晩、太平洋戦争に行った兵士達の記録の番組が、放送されている。その番組を観て、私が感じたことは、戦争に行かれた兵隊さん達には、少なくとも「明日」などない気持ちの人達が殆どだったであろう。生き残った方々の証言を聴くと、みんな、死ぬ為に戦争に行くのだと、考えていたと、おっしゃっている。
太平洋戦争が終焉し、63年が過ぎようとしている現代、私達は、今、もう一度、この数少ない、生き残った戦争に行かれた方の話を、真摯に耳を傾け、そして、記録として残し、この悲惨な戦争によって、たくさんの犠牲者の方々の尊い命と引き換えに、今の平和な日本の国が在るのだというjことを、深く胸に刻み込んでいく必要があるのだと、私は想う。
私達に明日が在るということは、未来と希望が在るということだ。それは、命の繋がりが、これからもずっと続いていくということだと、私は考える。私は「戦争を知らない子供達」の一人である。「戦争を知らない子供達」は、これから、「戦争を分からない子供達」「戦争を知らされない子供達」に、戦争が終わり60年以上が過ぎた、今は、平和を守ることと共に、平和を築いていく時代になってきているのだと、私はここで、敢えて、口を大にして申し上げさせて戴きたい。
それが、あの悲惨な戦争を潜り抜けて、生き残ってきた両親から生まれ、子供の頃から、戦争の恐ろしさを聞かされて、育った私達、「戦争を知らない子供達」の務めであると、想っているからである。
byみかん
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